ETFと投資信託の違い
ETF(Exchange-Traded Fund)は、投資信託(Mutual Fund)とは異なる種類の投資商品であり、以下にいくつかの主な違いがあります。
- 取引方法と流動性:
- 投資信託: 通常、基準価格で一日一回の取引が行われ、取引は信託銀行を通じて行います。
- ETF: 証券取引所で株式と同様に売買され、市場での取引が可能です。ETFの価格は市場での需給関係に応じて変動し、取引所の営業時間中にリアルタイムで取引されます。
- 価格決定:
- 投資信託: 日中の市場変動に関わらず、基準価格での取引となります。
- ETF: 証券取引所での取引なので、市場価格が基準価格と異なることがあります。ETFの価格は時価総額(出回っているETFの総額)に基づいて変動します。
- 費用構造:
- 投資信託: 買い付け手数料や信託報酬がかかります。
- ETF: 通常、購入時には証券取引手数料がかかりますが、信託報酬が低いことが特徴です。低コストがETFの魅力の一因とされています。
- 運用方針:
- 投資信託: ファンドマネージャーが基金の運用を担当し、アクティブなポートフォリオ管理が行われることがあります。
- ETF: 指数に連動する形で運用されることが一般的で、基本的にはパッシブな運用です。つまり、特定の指数やセクターの動きを追うことが主な目的となります。
- 最小投資額:
- 投資信託: 一般的には少額から投資可能です。
- ETF: 一株から購入が可能で、株価によって投資金額が変動します。
これらの違いを踏まえて、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、投資信託とETFのどちらを選択するかを考えることが重要となります。