投資初心者が投資信託の購入で、全世界株、米国株のどちらに投資をすればよいか?迷いますよね!
全世界を丸ごと投資する「全世界ファンド」、勢いがある米国に集中投資するS&P500に連動する「米国ファンド」どちらがいいのか迷います。
そういった方のひとつの判断基準になればと思います。
簡単に言えば、全世界に投資をするか、米国一本に投資をするか!の判断ですが、投資をしている方々の中でも賛否は分かれます。
全世界ETFで代表的なのがVTです。
このVTは世界の株約8,400銘柄を丸ごと購入できるファンドです。
米国ETFで有名なのがVOOです。
このVOOはS&P500の指数に連動するファンドでアメリカ上位500銘柄を購入する超有名なファンドになります。
ここ10年はGAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)の業績がすごかったので、米国ETFのVOOが全世界株のVTを上回る成績を出しています。
VTは年利平均11.6%
10年前に100万円分購入して放置10年後には299万
VOOは年利平均16.5%
10年前に100万円分購入して放置。10年後には460万
10年間で見れば米国株の圧勝です。
迷う必要がないくらいVOOが圧勝なのになぜ迷うのか?
それは、今まで通り米国が強くて今後も成長が続くのか?
逆に失速するのか?誰にもわからないからです。
米国一本に賭けると米国が成長し続ければ資産は順調に増えていくし、逆に米国が低迷すれば、自分の資産形成に大きなダメージがあるかもしれないからです。
<全世界派の主張>
- 全世界に投資をすれば、新興国の株も購入することになるので、米国以外の新興国が成長すればリターンが得られる。
- 米国一本だと、米国経済が衰退・停滞すれば資産が大きく損なわれる。これはかなり怖い。だから全世界に投資をする。
<米国派の主張>
- 低成長の国にも投資しないといけない。米国一本だと年利平均はここ10年で順調な推移を保っているので米国一本でよい。
- 全世界と言っても60%くらいは米国株の比率がある。また米国企業は世界中に支店や店舗があるので、各国の成長も取り込める。
それぞれ主張はあります。
米国も成長が停滞した時期もあったのも事実です。
それも1年2年の短い期間ではなく10年単位で成長が出来なかった時期もありました。近年では中国の成長も著しいし、今後も米国が勝ち続けるという保証はどこにもないからです。
ただ、米国はGAFAMを象徴するように革命的なイノベーションを起こして世界をけん引しているのもまた事実です。
正直どこの国が今後成長し続けるのかは誰にもわからないというのが結論です。
じゃあどっちに投資しろというのだ!とお叱りを受けるかもしれません。
米国も含め米国以外にも今後成長が見込まれると思えば「全世界株」を選ぶべきだし、米国は人口が増え続けているから米国一択でもいいと思えば「米国株」を選べばいいと思います。
私は小心者なので「全世界株」を購入しています。
米国の成長も期待しながら、新興国の成長も取り込みたい。万が一米国の成長が鈍化するようなことがあれば「株なんてやらなきゃよかった」と後悔するかもしれないので全世界株を購入しています。
銀行に預金を預けていても大手メガバンクでも金利は0.001パーセント。100万円預けても年間10円(きびしい…)
でもVTやVOOのETFに投資すれば3~5%の利回りが見込めます。
投資は自己責任ですが一歩踏み出して資産運用をしていきましょう。